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気になる記事の記録  KKK   [75歳の備忘録]

健康家族のブログ


・遺伝子診断で最適な薬を選択 (2010.04.19.読売新聞)
 
 膀胱がん治療の方法として、患者の遺伝子を分析し、その患者に最適な薬を予測する手法を東京大学・中村教授らが開発したと報道されました。治療は患部を抗がん剤で小さくしてから手術で取り除くのが主流だそうです。その場合、4種類あるいは2種類の抗がん剤を使用するとのことですが、半数の患者には効果が無いとのことです。

 医薬品はエビデンス(化学的根拠)と称して、巨額な費用と5年の歳月を必要とする大規模な治験を経て認可されますが、有効率が20%を超えれば認可されます。

 上記の有効率は50%ですから認可基準よりマシですが、50%は無駄弾で、患者を苦しめるほか、国民の懐を痛め、国の財政を悪化させていることになります。

 私自身は病院に行くのが面倒で滅多に行きませんが、主治医は、予防注射のほか、座薬や湿布薬しか出してくれません。歯医者などで処方される、炎症と痛み止め・胃薬などは、飲んだこともなく、全てごみ箱行きです。時々ビタミン・ミネラル・サプリメントを飲むほか、卵やニンニクなどの滋養強壮食を愛用しております。あちらこちら、病気や病気に近い症状は色々ありますが、ピンピンコロリまで寝込まず、このまま頑張りたいと思っています。

 余談が入りまりましたが、報道内容によると、患者の遺伝子を分析することで、最適な抗がん剤を90%~75%の有効率で選択できるとのことです。有効率が20%から50%程度で荒稼ぎしている製薬会社にとっては大きな痛手となりますが、国民と国家にとっては有難い援軍であり、無駄な医薬品の製造を防ぎ、地球の温暖化防止に貢献する快挙です。全ての薬の適否を選択できるようになれば、ノーベル賞レベルの発明・発見です。膨大な社会保障費の中で年金に次ぐ主役である医療費の節減ができ、国家財政の健全化にも役立つでしょう。

 
・高齢者と薬:広がる漢方治療 (2010.04.19.読売新聞、医療ルネッサンスより)

 ある高齢のアルツハイマー認知症の方が、夜間徘徊を繰り返していましたが、感染症で入院しました。感染症の治療薬のほか、抗不安薬や向精神薬を投与したが、病院でも夜間の徘徊が止まらず、付き添いの家族は気力・体力を使い果たしました。この患者は便秘と足のむくみがあったため、5種類の薬が処方されていました。なお、感染症は治ったが、それ以外は改善しなかったそうです。

 紹介を受けて、治療とリハビリで状態を落ち着かせ、患者を家庭に返すのを目標としている介護老人保健施設に移しました。入所時、落ち着かない様子で不安そうでした。薬を増やしたくないので、漢方専門医が大黄甘草湯を処方、間もなく便秘が改善し、夜間の徘徊も止まり、表情も穏やかになりました。次に足のむくみをとるために、五苓散と半夏厚朴湯を飲ませたところ、体調が改善し介護の負担が軽減したので退所して自宅に戻りました。担当医は「体内のバランスを調整する漢方は、一つの処方で複数の病気に効くことがある。薬の種類を減らせるはず。高齢者への利用をすすめたい」と話しています。

 高齢者は多くの薬を飲んでいます。日本慢性期医療協会が会員施設のアンケート調査を行いました。療養病床入院患者に平均4~6種類の内服薬を処方している施設は66%との結果が出ています。高齢者は様々な症状を抱えています。一つの薬物が1つの薬効を持つとして認可される医薬品は、各症状ごとに処方されるため、結果として薬の種類が増えます。副作用だけでなく、効果がさらに低下する恐れもあります。正に、効果も定かでない、薬漬けが蔓延しています。

 何処かの差し金と思われますが、高額な報酬だけでなく多額な費用を使っている見世物興行のプレイヤー:仕分け人から、漢方薬を医薬品から外そうとする発言がありました。化学薬品主体の医薬品は人体にとって異物であり、一時的・部分的に病気を制圧することもありますが、不完全な効果しか期待できす、副作用を伴います。他方、漢方薬やサプリメントは、即効的な効果は期待できない面もありますが、特定の人々には効果があり、医薬品に比べ概ね副作用は少ないと判断しても良いでしょう。但し、医療業界・医薬品業界・厚労省はこれを認めようとしません。真実あるいは実態に目をつぶり、形式論を言い立てて、利権や保身を優先している様に見受けられます。

 医薬品と、薬としての認可を受けていない漢方薬や健康食品(サプリメント)などとはどこが違うのでしょう。確かに、医薬品は法律の規定や手続きに従って、エビデンスと称する治験を経て認可を得ております。効果が20%程度の低率商品もありますが、一応薬効が確認されております。その意味ではインチキ商品が紛れ込んでいる民間治療薬や健康食品に比べ、医薬品はオーソライズされており、信頼性が高いのは間違いありません。

 然しながら、幾つかの問題点があります。

①副作用が問題になっているステロイド、造血に役立つエリスロポエチンなどのホルモン剤は医薬品として承認されていますが、欠乏すると病気を引き起こすビタミン・ミネラル・アミノ酸・酵素・その他体内生成物などは薬ではありません。また、体内の異物を排除して病気などを防ぐ免疫細胞(NKほか)も薬ではありません。ガンの免疫療法では、自分の血液からNK細胞を高密度に培養して体内に戻しガン細胞と戦わせますが、保険は効かず自費診療(3カ月に6回で150万円程)になります。また、自費診療と保険診療の併用については一部認めていますが、NK細胞の治療と保険診療の併用は認めておらず、保険診療対象の治療費さえも自由診療として保険の対象から外して、患者の100%自己負担としております。立法(政治)・行政・司法の関係者が国民の生きる権利を踏みにじっている悪例でしょう。認可された製薬会社の医薬品だけが、保険の適用になります。常識的に考えて変だと思いませんか?

②極論かもしれませんが、ガン細胞だけでなく正常細胞まで痛めつけて体力を消耗させると共に、体の免疫力を低下させ、余病を併発させる可能性が高い抗がん剤を使うより、ビタミンやサプリメントを使う方が、副作用がなく患者の生活の質(QOL)を向上させ、長生きできると主張する医師もおります。ステロイドホルモンも同じです。

③医薬品も健康食品(サプリメント)も服用した個人毎に効果が異なります。ある人には有効だが、他の人には無効のケ-スがあります。自慢しても、貶しても、二つの商品の関係は目くそ鼻くその類であります。有効率20%:8割の人に効かない薬も存在するのです。

④前述のとおり医薬品以上に効果を発揮し、かつ人体にとって必要不可欠な物質があります。それらに比べれば、医薬品などは一時凌ぎの対処療法物にしかすぎません。インチキあるいは毒にも薬にもならない民間薬やエセ健康食品は別にして、効果の期待できる健康食品(ニンニクほかを含む)は医薬品以上に人体にとって大切だと断言しても差し支えないでしょう。戦後の余裕がない時代、隣家で、娘さんに毎日ニンニクを食べさせて結核を完治させた事例もありました。蛇を捕っては焼いて食べ、結核を治した人(蛇食い校長)もいました。

⑤優良な健康食品や医薬品より高い効果が見込まれる物質でも、現行の薬事法では医薬品として認可の対象にならない物、成分内容が確定できない物、長期に亘る大規模治験の資金が確保できない者、製品化後の事業の収支に不安がある物など、様々な事情があって、医薬品の申請をしない(できない)ケースが多々あります。従って、どちらになるかは、効果のあるなしではなく、機会に恵まれているか否かで決まるようです。雑品の中にも、医薬品や医薬部外品より効果発揮する物もあります。

 一体私達は何を信じたらよいのでしょう。



・誤診と薬漬け・・・1日17錠で健康障害

 (2010.05.03 読売新聞:医療ルネッサンス、うつ治療を見直す 1/5)

 神奈川県下の精神科診療所でうつ病の治療を受けていた主婦が、出産後の産後痛がつらくて寝ていたところ夫に寝てばかりいると責められました。このため、「イライラする、夜寝つけない」と医師に相談したところ、「それは家庭の問題」と打ち切られ、もともと飲んでいた抗うつ薬・睡眠薬・抗不安薬に別の睡眠薬と抗不安薬が処方されたそうです。次の診療で再びイライラと不眠を告げたら更に薬が増え、半年には統合失調症に使われる抗精神病薬も加わって、1日17錠を飲むよう言われました。当然、体はだるく頭はボーとし、眠ると夕方まで起きられず、子供の世話もできません。

 この治療に疑問を持った母親が、別の診療所で大学教授の診察を受けさせたところ、うつ病でないことが判りました。だるさ、日中の眠気、イライラなどは、大量に飲まされた薬の副作用と考えられるという。急にやめると別の症状が出ることもあり、約1年をかけ徐々に減量し、現在は睡眠薬を1日半錠を飲むだけになった。頭もスッキリし育児もできる様になり、元の自分に戻ったと喜んでいるそうです。

 本来、精神科の薬の処方は1種類が原則です。依存性の薬もあり、多剤は危険で安易な処方は慎むべきだと教授は警告しています。

 この記事に関しては幾つかの問題点が指摘されます。

① 最近、自身の生活習慣(睡眠、食物の質と量、適度な運動など)の
   見直しや改善努力などをそっちのけにして、体調が悪い(時には
   悪いと思いむ)と病院に駆け付けて治療を受ける傾向があります。
   病院や薬をハシゴする方々は、医療機関や製薬会社に食い物に
   される恐れがあります。サプリメントの比ではありません。

② 良心的な医療機関もあります。予防を重視して、患者の体と心の
   調和まで気配りをする名医もおられます。医は仁術の側面は否定
   しません。然し医も事業です。採算の合わない自治体の医療機関
   はどんどん閉鎖されております。個人病院において、治療の時間
   を最短にし、高い施術を選択させ、儲かる薬を大量に処方すること
   によって売上をあげれば、大きな利益を確保できます。
   イワン・イリッチの医原病の世界です。特に、国民皆保険の我が国
   では医療機関が病気を造りだしている可能性が高いのです。上記
   神奈川県の精神科診療所はその代表選手です。健康食品などは
   自己責任の範疇ですが、これは国家的な大問題です。

③ 麻生元総理大臣(麻生病院理事長)が医者は非常識だと発言して
   不評を買いました。誤診によって一人の女性を苦しめ、家族の生活 
   を破壊しかけたその医者さんには医者としての資質・能力・常識が
   あるのでしょうか。

④ 薬の問題については前に述べましたが、法律(薬事法)・行政(保険
   制度)・医療機関と切り離せません。多剤と言うより薬の乱用は健康
   被害だけでなく、国民や国家の浪費そのものではないでしょうか。

⑤ 以前、傷寒論の「上医、中医、下医」について述べました。私達の周
   りには、適切な治療を受けて命を救って頂いたとして、そのお医者様
   を神様だと信奉している人々がおります。この方は、上医のうえに
   ランクします。他方、解剖・生理・生化学・薬理学などの基礎医学さえ
   理解できず、勉強もしない医者が蔓延しているようです。誤診などの
   医療ミスは“あったり前田のクラッカー”かも知れません。命を縮める
   と言うよりは、人を殺す医者は何と呼べばよいのでしょうか。


・日本の進路 (2010.05.3 読売新聞:迫る財政破局)

 あるプロジェクト
 
 千葉県柏市の豊四季台団地は、首都圏の典型的なベットタウンです。団地には、約7,500人が住んでいますが、65歳以上の割合は40%で、独り暮らしの高齢者も約700人いるそうです。一足先に高齢化社会に突入です。この団地を舞台に、東京大学・柏市・都市再生機構が“活性化を図るプロッジェクト”の具体的検討に入るとのことです。

 ① 高齢者が遊休地で野菜や果物を栽培して販売する
 ② 在宅医療を受けやすい環境を整える
    などのアイデアがあるそうです。

 この計画に対して、住民から「高齢者の働き口がつくられるなら早くやって欲しい」、自治会長は「生き甲斐を得られ住民同士の交流も深まるはずだ」と期待が寄せられています。

 前回、75歳の先憂後楽で禅寺料理日記を紹介しました。この中で、寺・教会・神社・温泉旅館・官民の低稼働あるいは遊休施設・里山・農漁村などの貴重な財産を有効活用して、高齢者に元気で過ごしてもらい、生産人口としていきいき働いてもらう国家事業を立ち上げる提案をしました。

 豊四季台団地の試みは後期高齢者にも大変興味があります。

  
・介護投資で景気刺激
  
 政府の新成長戦略では2020年度の国内総生産(名目GDP)を現在の1.4倍の650兆円に伸ばす目標を掲げています。その柱として医療・介護分野で45兆円規模の市場や280万人の雇用創出を目指すとしております。然しながら、その具体的な施策などは見当たりません。

 誠に結構ですと言うしかありませんが、その財源はどうするのでしょう。財源も考慮せず公約したからと、農家保証・子供手当・高速料金無料化など、無茶苦茶な借金政策を推進して、諸外国から日本の破産(デホルト)が囁かれている始末です。マニフェストと同じく、掛け声えや口先だけの誤魔化しでは困ります。国家経済も家庭と同じです。収入と支出を均衡させるのが基本です。

 高齢化社会は市場として有望と言うより、社会保障費として膨大なお金のかかる分野であると言う方が適切でしょう。消費税の引き上げなどで財源を確保できなければ、高齢者への給付を引き下げるしかありません。

 これを避けるためには、①財源を確保する、②医原病(病気を造り過剰な治療を行う)などの無駄を排除する、③高齢者の健康を守る、④元気な高齢者には生産者として働いてもらう、⑤特に出産や幼児の子育てが終了した女性が働きやすい就業環境を整備(子供達の保育や保護施設の充実、法律や税制の改革、各種保険の充実)など、戦略を明確にして、戦術・戦闘レベルの取り組みが求められています。

 国家の先行きを憂えるならば、マスコミなどで訳の判らないヨイショをするだけの知識人・文化人・評論家を除く本当の賢人、心ある政治家や官僚、良識ある庶民は、無駄なお金を浪費して人口減少に歯止めをかけるなど愚かな発想を放棄して、日本の国土に見合った最適・最小人口による国家運営を目指すべきでありましょう。

 但し、現下の借金財政は、殆ど自民党政権時代に、政治家・行政責任者・利権団体などによって引き起こされたものです。残念ながら、強力な指導者の不在、専門家やジャーナリストの機能不全などもありますが、国民があなた任せにして見過ごしたのも事実です。国民は、マニフェストに騙されたとはいえ、自民党を見限ったのです。この結果、民主党が政治や行政に風穴を開けたことは評価すべきかも知れません。一刻も早く、世界に通用すると共に、日本のためになる行政・経済・外交政策などを実行していただきたい。
 

   
・自殺の陰に過剰な投薬

 (2010.05.04 読売新聞:医療ルネッサンス、うつ治療を見直す 2/5)

 
 2009年の自殺者は3万人超。うち、国の調査対象になった自殺者の半数は1年以内に精神科を訪れています。中には適切な治療で自殺を思いとどまった人もいるでしょう。然し、この現状を見るかぎり、治療を受けて救われているとはとても考えられません。外科医が理髪師から派生したからだけとは思いませんが、欧米における精神科医は医者の中の医者として大変高い評価を受けています。それは日本の様に、患者を無視し、薬を処方して儲けに走るのではなく、患者の悩みを真摯に聴いて治療するからです。マトモな診察も適切な治療もしない我が国の精神科医は一体何者なのでしょうか。

 ある19歳の女性が家庭内の不和が原因で抑うつ状態になりました。診察した医師は、その原因には全く手を付けず(暗示・精神分析など心理的な手段で病気を治療する精神療法などを実施しない)、抗不安薬と睡眠薬を処方したが改善できません。さらに抗うつ薬や他の薬を増やしました。生理が止まり乳汁が出たほか、衝動的になり自宅で物を投げるなど暴れ、幻覚や被害妄想も現れました。医者は、パーソナリティ障害、不安障害、統合失調症・・・と病名を追加し、本人は入退院を繰り返すことにりました。「死にたい」が口癖になって、自宅のベランダから飛び降りた頃は1日20種類以上の薬を飲まされておりました。医師から薬の危険性を何も受けていなかったそうです

 24歳になっていた女性は全治3カ月の怪我で済み、他の治療機関に替わって、薬を減らして回復、今は少量の抗不安薬と漢方薬の服用で元気に暮らしているとのことです。

 現在の主治医は、“原因の解明や指導には全く手をつけず、過剰な投薬で様々な精神症状をつくりだした前任医師の責任は重い”と語っています。

 不眠症の方々は精神科を受診しますと睡眠薬を処方されます。睡眠薬を飲むと酒酔いに似た状態になり、感情を抑えきれず爆発するなど思わぬ行動に走ることもあるそうです。

 資格を有する精神科医であるなら、不眠の原因を探って、生活指導を含め、心を癒す治療にも時間を割いてもらいたいものです。


このシリーズは5/5まであります。精神科の医者が、受診者を薬漬けにして病をつくり、病気に侵された人達の50%が自殺する。我が国の医原病は底なし沼です。心配な方々は、ご自分で後の記事をお読みください。

  
1日に50錠の病闘ノート・・・膠原病の漫画家:さかもと未明さん

 健康食品を食事代わりにしている風変わりな先生がおられますが、毎日医薬品を50錠も飲んでいるとは驚異と言うより恐怖を感じます。この50錠を処方している病院はさかもとさんを膠原病と診断した山王病院?(以前、不適切な外科手術を行なったとして訴訟沙汰になった病院?)なのでしょうか。それとも幾つかの医療機関から入手しているのでしょうか。飲んでいる未明さんにもビックリしますが、薬を処方している医師はこの事実をどのように考えているのでしょうか。イヴァン・イリッチの医原病(医師や病院が病気をつくる)の世界としか言いようがありません。

 手術・放射線・医薬品などの対処療法だけに頼らず、食事療法などを中心とした体質の改善こそ、生活習慣病に最適な治療と考えますが如何でしょう。

 常にチャレンジし続けるのも人生、ゆっくりゆったり生きるポレポレもまた人生。元気で長生きを目指しましょう。

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